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2022/01/13Solution

​​サービスの先の世界観を表現し、SaaSの理解を促進させる

新型コロナウイルスの影響もあり業務のデジタル化(DX)に着手しはじめた企業も多いのではないでしょうか。働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を開発・提供する株式会社チームスピリット様は“働く人のムダをなくし生産的にする、創造的にする”という思いを映像で表現しました。SaaSの理解促進にモーショングラフィックデザインを用いるメリットについて、同社コーポレートコミュニケーションチーム・マネージャー 荻島将平様、マーケティングチーム・シニアマネージャー 片山亮様とEDP担当ディレクター奥田祥生に伺いました。

使

ーチームスピリットのサービスについて教えてください。


株式会社チームスピリット 荻島 将平様(以下荻島)

TeamSpiritは、SaaS(Software as a Serviceの略、クラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネット経由してユーザーが利用できるサービス)上で勤怠管理・工数管理・経費精算などのバックオフィス業務ツールを提供するサービスです。システムが常にアップデートされることで、法令の改正があってもそれを反映したシステムを皆さまにお使いいただけます。また実際に入力されたデータを任意の形でグラフィカルに可視化できるのがTeamSpiritのユニークな部分ですね。業務の効率化から見える化までを一つのサービスで完結できるのはうちだけかな、と思っています。


ークリエイティブに関するこだわりで意識されていることはありますか?


株式会社チームスピリット 片山 亮様(以下片山)

業務のムダを減らし、より創造的な仕事に向き合う時間を増やすため、TeamSpiritには直感的に触っていただけるUI/UXを実装しています。社員が便利なのはもちろん、社内の問い合わせを減らし管理部門や上司の負担を軽減できます。このような直感的なUI/UXが、ウェブサイトや映像などフロントのクリエイティブでも一貫性を持って表現できるよう、緊張感を持って取り組んでいます。


ー今回の映像のクリエイティブにもそういった考えが反映されているのですね。どんなことがきっかけで、映像を作ることになったのでしょうか?


荻島

きっかけになった点は何点かあります。例えばHP上で製品の良さが伝わりにくく、離脱してしまうユーザーを減らしたい、とか、できることが多い分利用者のベネフィットをうまく紹介するのが難しく、説明負荷が発生するのを減らしたい、など会社全体としての課題を感じていました。これらの解決方法を模索する中で、映像を作り解決するという発展をしていきました。


片山

実写を使った、TeamSpiritの機能説明映像は今までもありました。こちらもかなりこだわって作っていましたが、あくまでもツールの紹介に特化しておりました。その先にある「サービス導入後の変化」に目を向けたくて、今回映像プロジェクトが生まれた、というのが私の解釈です。

ーユーザーに訴求するための資料を映像にした理由はなんだったのでしょうか?


荻島

TeamSpiritは、複数の機能を融合させ新たなベネフィットを生み出していくことがコンセプトの1つです。これを文字や図形で説明しようとすると長く複雑になってしまい、直感的ではなくなってしまいます。活字や静止画よりも情報伝達力に優れていることから実写の表現もトライしてきましたが、「形のないITをどう説明するのが一番わかりやすいのか」という課題に対して、EDPさんからのプレゼンを受けて、モーショングラフィックデザインで表現することを決めました。


片山

テキストだとどうしても説明的になってしまいますよね。映像は情報がリッチなので、弊社サービスの使用前後でどのように生活が変化するのか、ストーリー性を持たせて伝えていくのに適していると思います。


ーEDPを知った時、どんな印象を持たれましたか?


片山

僕がHPで見たのは、TOPPA!!TOPPANガキ使のオープニングでした。短い時間の中で一気に目を惹く印象がありましたね。TOPPANのモーショングラフィックデザイン、すごく好きなんですよ。「これってEDPさんだったんだ」と思いながら、見てましたね。御社からアニメーションのプレゼンテーションが来たとき、正直意外でした。


荻島

僕は、どんな提案をしてくれるのか想像がつかなかったです。EDPさんがTeamSpiritについて表現すると、どうなるのかとワクワクしてましたね。


EDP graphic works 奥田 祥生(以下奥田)

最初は僕も様々な方向性を考えて、抽象的な図形や何かのモチーフで表現する手法、タイポグラフィでテキストに重きを置いた方がいいかなど模索しました。でも、結局サービスを使うのは人であることと、お話を伺った時に「ユーザー目線」であることに特に比重をおいていらっしゃったことから、キャラクターを使った物語にしました。

奥田

サービスの機能説明だけではなく、サービスを使った先にあるビジョンや世界観も含めて僕らが映像にすることでチームスピリットの皆さんが「親しみやすく、いい人たち」であることを表現しました。皆さんの気持ちを映像の中で優しくそえられるのが、モーショングラフィックデザインのいいところだと思います。今回はそのあたりを意識してプレゼンしたのが伝わったかな、と思います。


荻島

それはすごく伝わってきましたね。提案の際に、奥田さんの絵コンテを見たときすぐに、僕たちのことを理解するために時間を使ってくれていることが分かりました。


奥田

実は僕1人が絵コンテを書いたのではなく、僕を含むデザインチームとEDPプロデューサーの高野と一緒に相談をしながら取り組んでいたんです。チームのみんなで集まり意見を出し合ったことで、より世界観への理解が深まり良い提案ができたと思います。しかも今回は、チームスピリットさんと直接お話ができたので、抱えていた課題や映像に関するフィードバックもリアルな意見をいただけました。


荻島

そうですね。期限が迫る中、ビジュアル化で行き詰まっていたこともありました。文字以外でどうやってこちらの意図を正確に伝えるか考え、「ジェスチャーを動画で撮る」ことも考えたんですけど、最終的に「絵に描く」ことにしました。それまでの打ち合わせや壁打ちで要望を伝えていたものの、スケジュール的にももう修正できないと僕も感じていたので、素人ながら絵を描いて伝えることにしました。


奥田

あのコンテで考えてることがそのまま僕に伝わったので、とてもありがたかったです。

荻島

普段から壁打ちができていて、それまでに作ってもらった映像を見ていたからこそ、「こういうことができるかな」というイメージも生まれていたんです。イメージの共有が容易という点はクリエイターの人たちと直接お話をする大きなメリットの一つかと思います。


奥田

映像の内容をわかりやすくするために情報を入れ込みすぎないことも、直接お話したからこそできたことです。伝えたい情報を全て入れるのではなく、60%ぐらい入れて残りの40%は営業の方が口頭で補足していただく。情報を入れ込みすぎるとどんどん複雑化してしまうので、ユーザーにとっての分かりやすさを意識しました。


荻島

引き算してもらった結果、すごく良かったんです。やっぱり間に多くの人が入ると難しくなってしまうんですか?


奥田

僕たちのところにお仕事が来る頃には「この内容で」と言われ決まっていることも多いです。そのため、お互いに添削したり提案し合えることはまだ少ないかもしれません。今回のような、「このくらいだとどうですか」と言い合えるのはとてもいい機会でしたし、そのほうがお互いに納得したものを作れるという実感が強くなりました。フィードバックに対しても、その意図を理解して修正することでより良い提案ができるので、結果クオリティの高いものが出来上がると感じます。

UI

ー表現する上でのこだわりについて教えてください。


奥田

映像を見た時に、ユーザーに共感してもらうところを意識しました。「あるある」のような、身近に感じられるかどうかが大事だと考えながら作っていて。絵作りの中では一番こだわったポイントなんじゃないかなと思っています。


荻島

映像に登場するTeamSpiritは、実際のUIに似せてはいますが全く同じではないんです。例えば、画面から人がハンコを持って出てくる演出があります。実際の画面をそのまま再現してもらったら当然できないところですよね。お互いの話の中からニーズを理解してくれたことで、モーショングラフィックデザインのメリットを最大限に入れてくれたんだろうなと感じていました。


片山

僕たちのサービスでは、法令改正などもあり日進月歩でサービスがどんどんバージョンアップします。実写で撮影すると、3ヶ月後には使えない画面になる可能性もあるんです。モーショングラフィックデザインを使用したことで長く使えるものになっていますし、SaaSの領域ではモーショングラフィックデザインを使うといいのではと思います。


奥田

実写ですと、3年前の映像でも服装やメイクにトレンドが現れ、古いと感じることがあります。デザインの世界観だと比較的風化しにくいですし、長く使っていただきつつ部分的にアップデートもできる。汎用性もありつつ、細部にも手を入れられる仕組みなので、もっと浸透するといいなと僕も思っています。

ー実際に映像をローンチしてみて、周りの反響はいかがですか?


荻島

先日、外部イベントに私が登壇した際に、映像を流しました。かなり大きな会社さんからも問い合わせいただいて、よく理解していただけたみたいです。ITを苦手とするような方に対しても、端的に説明して、かつ硬くないように見せる。柔らかく場面展開も含めて見せられるという面では、僕はモーショングラフィックデザインしかないんだろうなと思います。


ー他にはどういった場面で映像を活用されていますか?


荻島

今、DXが進んできていますよね。弊社でも、今までは営業が対面でTeamSpiritの良さを説明していたのが、オンラインに移行しています。最初のアポイントを取ったときに、名前の欄に映像のURLをのせて、これ見てくださいとお伝えすると、多くの方が見てくださいますね。商談に入った段階からサービスについて知識がある状況で話を始められるので、とても助かっています。1つのサービスの中にいくつかの機能があることは、良さでもあれば、人によっては「この機能は要らない」と感じる方もいるんです。映像で説明することで、ストーリー全体に共感して「あ、確かに良いかもしれない」と思ってもらえると感じています。

ー外部クリエイターとクリエイティブをつくることの良さはなんでしょうか?


片山

現在ちょうどデザイナーの募集をしているのですが、現状だと大きなプロダクトを作ろうと思ってもクリエイティブの内製機能がないため、外部のクリエイターさんとのコラボレーションになっています。プロの方々にお願いするときは、新しい化学反応に期待しているんです。お伝えしたことをその通りに再現するのではなく、素材を受けてきちんと料理してくださるような共創ができると良いですね。


荻島

TeamSpiritは様々な会社の就業規則を吸収して、より良い製品にアップデートしていますが、自社の就業規則だけを参考にした仕様で作ってしまった製品は、すぐにガラパゴス化しています。同じように、デザイン専門の会社の場合、その領域で様々なクライアントの仕事もやってらっしゃるので、僕らには思いつかないアイデアや引き出しがあると思っています。だから、コラボレーションをする方が弊社にもメリットがあると思いますね。


片山

これからは、パートナー企業との共創だけでなく社内でもクリエイティブな人材を増やしていきたいと考えています。採用するデザイナーさんにはフロント、プレゼンテーションのデザインをお願いし、TeamSpiritの世界観を、営業ツールの末端にまで浸透させたいです。

ーEDPと一緒に映像を作ってみていかがでしたか?


片山

EDPさんにお願いをしたことで、表層的な部分だけじゃなく、深いところまで理解し表現していただけたと思います。TeamSpiritを単なるツールとしてではなくその先の「世界観」も描いてくださいました。そこに「自分たちも、使っててこう思ったのが便利だったんで」というユーザー目線も盛り込んでいただけたのは、御社ならではだと思っています。そういうプレゼン時点での下地があったからこそ、実際にクリエイティブを作り込むフェーズにおいても、こちらも来たボールに対して適切で、かつ全力のキャッチボールをしていくことができたかなと思っています。


荻島

一言で、楽しかったです。全力でできたことも、出来がってくるクリエイティブも含めてワクワクできましたね。最終的にユーザーのみなさまや社会に向けてに見せるものなので、細部のこだわりって大事だと思うんですね。そこに、まあしょうがないかっていう諦めだったり、「もう決まっちゃったし」という気持ちがあると、すごく勿体無い。どんなものができるのかとか、絵にナレーションがあたった時の感動とか…。アレは内輪受けではなく、映像を見てる人にも伝わると思うんです。そういう点が、本当にお仕事一緒にできてよかったと思います。

モーショングラフィックデザインだからこそ、サービスについてわかりやすく説明しながら汎用性の高い長期間使っていただける映像が完成しました。商品の特徴に加え、社会的価値も踏まえたコンセプトムービーは、ストーリー仕立てで共感性の高さが魅力です。映像での訴求方法や表現に悩んでいる方、モーショングラフィックデザインを活用してみませんか?

荻島 将平(おぎしま しょうへい)

株式会社チームスピリット コーポレートコミュニケーションチーム・マネージャー エバンジェリスト


三井住友銀行に10年勤務後、チームスピリットへ。2年間の法人営業を経て、11月から広報チームの責任者を担当しています。TeamSpiritを通して働き方を改善し、皆様の生活がより楽しくなるように、目下奮闘中です!

片山 亮(かたやま りょう)

株式会社チームスピリット マーケティングチーム・シニアマネージャー 


2021年7月にチームスピリットにリードマーケティング責任者としてジョイン。ウェブのプロモーションや外部イベントの出展計画といったプロモーション戦略の立案からナーチャリングまで、一括して担当しています。チームスピリットの思想をあらゆるクリエイティブで感じられるように、誠心誠意取り組んでいきます。

【株式会社チームスピリットについて】

株式会社チームスピリットは、働き方改革プラットフォームTeamSpiritを提供するB2B SaaS専業企業です。「すべての人を、創造する人に。」というミッションのもと、一人ひとりのプロフェッショナルな力を引き出す「イノベーションを創造させる働き方改革」に貢献し、強いチームを作ることで、あらゆる人が変化を巻き起こす世界を目指します。

コーポレートホームページ: https://corp.teamspirit.com/ja-jp/

Interviewee  奥田 祥生 (EDP graphic works Co.,Ltd.)

Photo     谷口 大輔

Text     大野 泰輝、柴田 綾乃 (EDP graphic works Co.,Ltd.)